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斉藤孝先生の「原稿用紙10枚を 書く力」を読んで

原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)
(2007/02/09)
齋藤 孝

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こちらを読ませていただいて、意外とデジタルな「書く」話が出てきたので、
引用させていただきます。

書けば書くほどアイディアが生まれる
私の場合、パソコンを使うようになってから、飛躍的に論文が書けるようになった。
その理由の一つは、書く速度が自分の思考の速度に近づいたからである。言いかえ
ると、手書きよりも、タッチタイピングで打つほうが考える速度に近くなったのだ。
もう一つ大きなことは、文章を削ぎ落とすことが簡単になったことだ。一つの論文
を書くためには、いろいろな材料を仕込まなければならない。しかし実際には限ら
れた枚数で書かなければならないので、すべての材料をその中に納めるわけにはいか
ない。はじき出される材料がたくさんある。(P47)

今の時代、文章を書く上ではパソコンは便利なツールではありますが、
斉藤孝先生がパソコンを使うようになってから飛躍的に論文が書けるようになった、
という事実はちょっと驚きです。脳科学者の茂木健一郎先生もそうですが、
やはり頭のいい人はどんどん便利なツールを活用してるなぁ、という印象があります。

書くという行為は、そのまま放っておけばエントロピー(無秩序状態)が増大して
いき、ますます退屈で無意味な世界になる日常の中に、意味という構成物を打ち立て
ていく作業なのだ。

それなのに誹謗中傷を書いて、日常の無意味さを増大させるのは、書くことの意味
をまったくとり違えている。
書くことは、価値を下げるのではなく、価値を見出すための行為であることをぜひ
意識してほしい。(P66)

個人的な感情として某掲示板で誹謗中傷、又は祭りを起こしたりその祭りに便乗する、
というのを楽しみにしている、というのはいかがなものかなぁと思っていたのですが、
「書く」という観点からこのように言われて、さらに納得しました。

自分のことを話したいパワー
若い人は日記を書かなくなったといわれている。確かに日記帳を買ってまで
書くという人たちは少なくなっただろう。たが、いまは簡単にブログを開設できるの
で、多くの日記や自己表現がネット上にあふれている。
日記は自分の世界に耽溺するナルシスティックな世界という面が強い。自分のこと
を語りたいという欲求は、いまの若い人たちにも根強くある。それは昔と変わらない
だろう。ただしいまは、かつてのように日記に書くのではなく、ケータイで親しい友
達とメールをやりとりするというスタイルでその欲求を満たしている。
本来、日記というスタイルは「自分のことを話したいパワー」を活用してうま
く「書く力」に転化する方法
である。しかしいまは、紙の上に書くのではなく、
ケータイのメールを使って、だれかに読んでもらうというスタイルになっている。自分の
ために内面を見つめるのではなく、自分の感情の捌け口としてメールを交換するように
なっている。
日記の場合、自分で書いて、読むものである。メールの場合は、自分の書きたい
ことを書いても、読み手がいる。そのぶん、開かれているともいえるが、その関係
性は、お互いに自分の話をしても拒絶されないという関係の上に成り立っている。
いまの若い人たちの多くが、そういう関係を求めている。
日記は自分の思いを中心に書いてあるので、どうどう巡りをしやすいが、それでも
自分を深く掘り下げていける側面がある。メールは日々の悩みを気軽に聞いてもらう
ような軽い感覚である。
また、インターネットのブログで自分の身辺雑記を公開する人たちも多い。この場合には
不特定多数に読んでもらうのだが、これは逆に「読んでもらう」ことを意識し
すぎたものになる。(P179-180)

わ、私のことですか焦る3
けど自分はメールで~って語られている部分がブログに当てはまります。
自分にとってメール自己表現よりはコミュニケーションの手段の一つですね。
この後、斉藤先生は

いまの若い人たちに、書くという欲求がなくなったわけではない。それどころか、
書きたい欲求は高まっているといえる。自分のことを話したい、だれかに聞いてもら
いたい、読んでもらいたいという欲求。そのパワーを有効活用して「書く力」を上げる
ことは可能だ。
ただし、そのためにはケータイ・ブログではなく、昔からある「日記」を
活用してほしい。
日記にはオリジナリティを高める効能があるのだ。
<中略>
書くことは、吐き出すよりは、エネルギーを溜める。考えを溜めて、自分の中の内圧を高める行為なのである。(P181-182)

と、他人に見せない普通の日記を推奨しています。
実は自分もブログよりは書いてないものの、アナログでの日記も書いていたりします。

というわけで「書く力」の他にも参考部分の多い良書でしたkao02
ちなみに太字の部分は書籍で太字にしてあったのでそのままさせていただきました。
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